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構造変更検査2013年2月21日

クラシック・レンジローバーは1993年モデルから、サスペンションはそれまでのコイルスプリング式からエアスプリング式に変更になった。1995年にモデルチェンジした2ndンジローバー以降は全車がエアサスペンション。
エアサスペンション車をコイルスプリングに交換することも物理的には可能。もちろん構造変更検査が必要だが。ただ、我々はこれまであまりそのような改造はしてこなかった。エアサスペンション車はエアサスペンンションのまま、故障をしたクルマは修理をしてきた。
ただ、ここのところ、我々の手によってではなくどこかのショップでエアサスペンションからコイルサスペンションに交換されてしまっているレンジローバーが入庫することが増えている。車検証を見ても構造変更されている記録は残っていない。物理的に交換されているだけで、書類上はエアサスペンションのまま。もちろんこれは本来車検には通らない。それを知らずにコイルサスペンションに交換されているレンジローバーを購入し、乗っているユーザーさんも少なくない。車検が到来して初めて気づいてビックリというパターンである。
構造変更検査を受けないまま、既にコイルスプリング交換されてしまっている場合には、それをエアサスペンションに戻すことは一般的には非常に困難。取り外されてしまっているエアサスペンションの各構成パーツが非常に高価なものだからである。エアサスペンションに戻すか、それとも構造変更検査の費用を出すか、天秤にかければほとんどが後者の選択となる。

レンジローバーコイルそんな経緯で、最近はコイルサスペションへの構造変更検査を含めた車検を承ることが増えているのである。英国では既に3rdレンジローバー用のコイルサスペンションも発売されているようだ。もちろん、日本の法律上必要な強度検討書など付いていないだろうから要注意であるが。

乗るなら、乗り続けるならこういうカタチで!というのは、きっとユーザーさんによってまちまち。それがどんな方法であれ、もし我々にそのための知識や技術があるなら、それを提案することが我々の務めでもある。

水周り2013年2月3日

こんなこと流行ってほしくないが、偶然なのかここのところ数件立て続けに起こっている3rdレンジローバーのトラブル事例の紹介を。
レンジローバーLM44当ブログでも時々取り上げているが、3rdレンジローバーの弱点の筆頭は「水周り」。ラジエター、ラジエターホース、サーモスタットなど冷却水が通っている部分。傾向的に詰まりや漏れが起こりやすい。稀にホースとパイプの繋ぎ目のかしめが突如抜けてしまうこともある。それらの対策として、何年か前にリザーバータンクキャップが変わった。従来のものより開弁圧を低くし、冷却水回路内の圧力を低く保つことが目的。初めは200kPaだったものが140kPaになっていて、それは写真の通りキャップの中心の数字で確認ができる。
実際これで漏れの頻度は低くなったが、あくまで確率の問題。経年で弱ってくれば、そこから漏れは発生する。こまめに点検をし、必要に応じた整備が必要である。
レンジローバーBMWエンジンそれとは別に、最近になってリザーバータンクが破裂するトラブルが数件続いている。今回の車両は2004年モデル。リザーバータンクは2007年製造のものが取り付いていた。過去に一度は交換されていた。にも関らず・・。もちろん、先のタンプキャップも140kPaタイプに交換してある。ジワジワと漏れた跡もあり、そしてパックリと開いた跡はご覧のとおり。
破裂の予兆などつかみ辛く、現段階では予防的に早めに交換しておくしかないのかもしれない。