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転ばぬ先のフィルター交換2016年5月30日

これは2005年式3rdレンジローバーのフューエルフィルター。BMWエンジン搭載モデル。まだまだつい最近のクルマかと思いきや、既に10年以上経過している。普通に使えば10万キロを超すのも当たり前。最近は車検時など節目の整備の際にフューエルフィルターの交換もお勧めしている。このクルマの場合も取り外してみるとフィルターからは粉っぽく真っ黒になったガソリンが出てきた。やはり汚れていたようだ。

レンジローバー
レンジローバーフューエルフィルター
稀ではあるが、この汚れの詰まりが酷いとガソリンの供給が悪くなりエンジン不調や、最悪の場合にはエンストに繋がることもある。
このフィルター、レンジローバーの場合には2006年モデル以降、ジャガーエンジンになってからはフューエルセンダーゲージと一体になってフューエルタンクの中に入った。他のランドローバー車も同様の作りに変わっていっている。なので、こんなふうにメンテナンスとしてフィルターを交換することができなくなった。しかし、こんなふうに真っ黒になったものを見ると、外付けのフィルターがあったほうが良い気もするなあ。

エアスプリング2016年5月24日

10年前なら「レンジローバーのウィークポイントは?」と聞かれれば、間髪入れずに「エアサスペンション」と答えていた。
写真は1994年モデルのクラシック・レンジローバーのエアスプリング。経年でベローズはヒビ割れている。ここからエアが漏れる場合もあるが、ゴムが固くなることでアルミの台座との勘合部から漏れるケースも多い。このレンジローバーの場合、全体的に劣化が進んでいたので今回4本とも交換することになった。

レンジローバー_エアサスペンション
クラシック・レンジローバーのサスペンションがコイルからエアに変わったのは1993年モデルから。その直後1995年には2ndレンジローバーにフルモデルチェンジしたのだが、エア・サスペンション機構は基本的にはクラシック時代のシステムと同じ。ただ、エアの供給や分配を掌るバルブブロックやコンプレッサーが、それまでの床下シャシ部からエンジンルームに配置されたことで、熱の影響による故障が増えた。まさに2ndレンジローバーのウィークポイントだった。当時のオーナーさまは、その修理の頻度や費用でずいぶん苦労されたと思う。最近ではパーツの価格が抑えられてきたし、当時よりも供給パーツのクォリティーが上がっているようで、トラブルは減っている。経年によって、維持はむしろ楽になっている一面もある。
2002年に3rdレンジローバー時代になると、2ndレンジローバー時代の経験からだろうが、バルブブロックやコンプレッサーは熱いエンジンルームから別の場所に移動した。バルブブロックは再び床下シャシ部に、コンプレッサーはトランクに移動した。機械物なので故障が全くなくなったとは言えないが、2ndレンジローバー時代と比較すれば消耗も故障も随分減った。今では「ウィークポイントがエアサス」と言うことも少なくなった。

【U-Car入庫情報】レンジローバーヴォーグ2016年5月14日

レンジローバー
ヴォーグ
ザンベジシルバー
2006年モデル
走行距離102,300km


写真はコチラから(facebookページへ)LAYBRICK -landcomfort-

ブレーキパッド2016年5月13日


レンジローバー_ブレーキ
写真は3rdレンジローバーのフロントブレーキパッド。交換時期である。同様の形状のものが左右内外あり、合計4枚で構成されている。そのうちの一枚に残量センサーが取り付けられている。残量センサーは樹脂製で、内部に配線が通されている。ブレーキパッドが減っていくとセンサーの樹脂部分から削れ始め、やがて配線を削り切る。つまり断線するわけで、導通がなくなったことでインストルメント内にパッド残量が少ない旨の警告がされるという仕組み。写真のセンサーも既に削れて断線に至っている。

新品のブレーキパッドはおよそ11mmある。残量センサーは残り3mmぐらいのところで削れる。え、まだ1/4以上残っているじゃないか?!と思われるかもしれないが、そこには安全マージンも含まれている。先ほど言ったように、左右内外の4枚のパッドがあるわけで、それらが必ずしも均等に減るわけではない。それに警告が点いたからといって全てのオーナーがすぐに工場に持ち込めるとも限らない。だから少し早めに知らせるようには考えられている。
また、パッドが減るスピードも均一ではない。新品時にはパッドは分厚い。踏力を加えた場合パッドは発熱するわけだが、分厚いパッド全体で熱を吸収し、また放熱をする。それに対し、薄く減ったブレーキパッドの場合には体積が小さい分、余分に発熱する。発熱が激しければパッドは劣化し、摩耗も早くなる。最初の5mmで2万キロ走れたとしても、残りの5mmでは同じようにはいかない。なのでやはり早めのパッド交換が必要になる。
更にコスト面からすれば、センサーが削れる寸前でパッドを交換した場合センサーを再利用できる可能性もある。パッドを早めに交換することで、センサーのパーツ代が助かるというわけ。ただ、切れていないセンサーだとしても取り外す際に破損してしまうこともあるのでこればかりはやってみないと分からないが・・・。
いずれにしても、ブレーキのことだけに早めの点検整備は不可欠。レイブリックでは納車前点検や車検、定期点検以外の場合でも、例えばオイル交換などクイック整備の入庫車両においてもできる限りブレーキパッド残量を点検し、少ないようであれば交換をお勧めするようにしている。
こちらは新品のパッドとセンサー。
ランドローバー_ブレーキ

ウォーターポンプ2016年4月26日


何本も掛かったベルトは、やがて過去のものとなった。多くのクルマがエアコンやパワーステアリングが標準装備となったことでエンジンも最初からそのように設計されるようになったのだろう。長~いベルトが一本でグルグルと取回され、全ての機器を回されるようになっていった。もちろん、それが切れてしまえば、あらゆるものが同時に機能しなくなるのだが、ベルトそのものも進化して寿命がとんでもなく長くなった。ベルトにはバネ仕掛けのオートテンショナーで張力が掛けられているので、メカニックの勘は必要なくなった。
ほぼメンテナンスフリーになっていったのだが、僅かに弊害もある。例えばウォーターポンプのベアリングが弱り始めたときでも、オートテンショナーは容赦なくベルトを強く張り続ける。小さなガタは一気に酷くなる。弱く調整できれば延命も可能だが、それができない。まあ、ベルト関連の整備はトータルでは随分落になっているので、手間やコスト面では十分に納得できるレベルではあるが。
レンジローバー
レンジローバー_ウォーターポンプ
写真は3rdレンジローバーの初期モデル、BMWエンジンのウォーターポンプ。特にレンジローバーだからとか、BMWエンジンだからということはなく、今ではおそらくどのメーカーのどんなエンジンでもガタ発生のリスクはよく似たものだと思う。ガタが出始めると僅かに異音がすることもある。軸のガタによってクーラント漏れが発生することもある。ウォーターポンプのトラブルはオーバーヒートに直結し、走行不能あるいはエンジンに大きなダメージを与えることにもつながるのでとても重要。小さなサインでも見逃さずにまずは点検だ。この車両の場合にはウォーターポンプのガタによって僅かづつクーラントが漏れ、やがて「LOW COOLANT LEVEL」の警告が表示されたことで入庫に至った