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サーモスタット2009年12月14日

CA3920953rdレンジローバーの弱点は?と聞かれれば、必ず答えるのは「水周り」である。この、サーモスタットをはじめ、ラジエター、ホース類などなど。考えてみれば、2002年にBMW製エンジンを搭載した3rdレンジローバーがデビューして既に7年が経っている。もちろん、我々も様々な故障の経験を積んできた。ラジエターが詰まりやすいことも、ウォーターホースが抜けやすいことも、そしてサーモスタットが壊れやすいことも分かってきた。
当然のことながら、そういった経験はお客さまに納車する前に行う「納車整備」にも反映させている。頻繁に起こるような傾向的なトラブル箇所は念入りに点検する。それ故に、一見するとまだ当たらしそうなこのサーモスタットも交換の対象となった。この一週間以内に整備を行った2台の3rdレンジローバーのサーモスタットがともにメカニックによってNGの判断が下された。
このサーモスタットを見ると分かるように、一般的なワックス・ペレット型と電気式の複合形。専用テスターで点検すると、異常を記憶しているケースが意外に多い。今は冬だから症状は出ていないが、不具合を秘めている可能性がある。あらかじめ交換しておけば来年の夏になってオーバーヒートなどのトラブルが発生する確率を減らすことができるはず。

インヒビタースイッチ2009年12月13日

これは、インヒビタースイッチという部品。シフトポジションを検出し、オートマチックトランスミッション(A/T)のコントロールユニットに「今、ドライバーがどのポジションにシフトレバーを操作しているのか」を知らせている。シフトポジションスイッチとも呼ばれている。これはディスカバリー・シリーズ2の部品だが、形は違えど電子制御のA/Tならかならず必要なパーツである。オートマチック本体、つまりフロアの下に取り付けられているので、水に濡れても大丈夫なようにハウジングはしっかりとシールされている。
今回は、内部で不具合が生じ、インジケーターランプが異常を示した。単体での導通試験では内部で断線している箇所があることが確認できた。このスイッチハウジングがネジを緩めることで分解できたなら簡単に内部を点検することができるのだが、あいにくリベットでしっかり固定されていた。仮にリベットを壊して分解できたのしても、うまく復元できなければリフト上で立ち往生してしまう。
ということで、今回は迷わず新品交換。もちろん、それで解決。

BlogPaintお客さまが帰られてから、リベットを壊して分解し、内部を見てみた。案の定、接点金具の一箇所が黒く焼け焦げて劣化し、亀裂が入っていた。これでは接触不良を繰り返すはず。これはリバースギヤの接点金具。やがて完全に断線し、出先でリバースギヤに入らなかったりしていた可能性もあっただろう。

こうして原因が分かると修理を行った側としてもとても安心する。