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2010.04.24

1996英国渡航記 -レンタカー編-

昨日も少し触れたが、1996年の6月に前職(ランドローバーディーラー)を辞め、レイブリックをスタートさせるまでの僅かの期間を利用して、ランドローバーの故郷である英国を訪ねた。今日は、その渡航記を。

ヒースロー空港での入国審査をなんとか突破したのは土曜日の夕方のことだった。夕方といっても、時差の関係でもう何十時間も起きていることになる。予約してあったロンドン市内のホテルへ直行すると、ベッドに倒れ込んだ。
ほんの一瞬すっと眠りについただけかと思ったが、気が付くと既に日曜日の早朝だった。

おそらく、現地で4泊5日の日程だった。特に綿密に滞在中の日程は決めていなかった。時差ボケの関係で、超早起きをした後、ホテルのレストランが開くのを待ってパンとコーヒーだけの朝食を済ませた。その後、滞在中の活動の足となるべく、レンタカーを借りに出かけることにした。

 

 

ホテル周辺のレンタカー屋を探すと、地下鉄で一駅のところに数店、そして二駅の場所にも数店あった。なにせ早起きをしたので時間はある。一駅ぐらいならということで歩くことにした。歩いている間に感じたことは、とにかく人気がない。街が空洞化しているかのごとく人もクルマも通らない。そして、商店も閉まっている。

 

やがて、目的のレンタカー屋にたどり着いて唖然。日曜日は定休日のようだ。考えられない。周辺のレンタカー屋も全て休みだった。今日は徒歩以外に活動の方法はないのか?どちらにしても、やることがなくなるなら駄目モトだ。隣の駅のレンタカー屋まで行ってみよう。しかし、既に一駅ぶん歩いて疲れたので地下鉄を使うことにした。
そして、地下鉄の駅でも顎が外れた。鉄格子の扉が閉まっている。なんと地下鉄の駅が日曜定休だったのだ。どうやら、日曜日の地下鉄は利用客数の少ない駅を通過するということらしい。ご丁寧に隣の駅への道案内が貼られていた。まいった・・。

 

 

結局、もう一駅を歩くことにした。そこで、英国で初めての幸運!諦めていたレンタカー屋が開いていたのだ。どうやら、日曜当番制のようで、男性のスタッフが一人で店番をしていた。
4日間借りたい旨を伝えると、それならウィークリーのほうが安いと。なかなか気が利くではないか!「ユーアーラッキー、ジャスト一台残っている!」と。これまた幸運!そして裏の駐車場から出してきたのは、プジョーの中型車。正直、そんなに立派なクルマでなくてもよかった。そして値段の説明を受けると予想以上に高い。もしかしたら、旅行客だからと足元を見られているのかと思い、「エクスペンシブだ!もっとロープライスのスモールカーをレンタルプリーズ!」と食い下がった。しかし、これが最後の一台だと。それなら、このプジョーをプライスダウンプリーズ!と強固にアピール。すると、「そうだ!思い出した!ラストのスモールヴィークルがある!ジャストモーメント!」と白々しい演技をして裏口から出ていった。そして、最初のプジョーよりもふた回りほどコンパクトなフィアット・プントが登場!最初から出せよ!とは言えなかったが、値段も納得でさっさとクレジットカード決済を済ませた。

 

まったく、この先が思いやられるという滞在初日の朝の出来事だった。

 

英国に着いて、まだ地下鉄二駅分しか進んでいないにも関わらず、既にずいぶん長い記事になってしまった。英国渡航記の続きは後日。

 

今夜は、The Beatlesで、「Magical Mystery Tour」。

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